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憲章最終案「理事会議決前の公開ない」高山副総長 懇談会で発言

立命館憲章改正案に関わる懇談会が3日、オンライン上で開催され、最終案に向けた説明と質疑応答が行われた。学友会・院生協議会連合会関係者のほか、高山茂副総長、山下範久常務理事らが出席。大学側は、最終案の公開をしないまま理事会にて議決し、改正に踏み切る意向を表明した。学生らはこれに反発し、最終案の公開を求めた。

10月に公開された修正案では、当初不記載となっていた「戦争の痛苦」や「自主、民主、公正、公開、非暴力の原則を貫き」といった文言が記載されていた。懇談会は、修正案を踏まえた最終案の議決に向けた意見集約の場として行われた。

冒頭、山下常務理事は昨年10月の修正案公開から12月にかけて行った意見集約について▽改正の手続き▽憲章自体の位置づけ▽歴史認識・学園運営の原則▽文章表現――の4つのカテゴリーに関する意見があったと説明。これらを踏まえて常任理事会で最終案の確定に向けて検討を進めていると報告した。

高山副総長は「懇談会後、常任理事会で内容を示し、確定させる作業に入りたい」と方針を述べた。意見集約の場で集められた意見について「公開する予定はない」と発言した。

学園振興委員長の山本聖さん(文2)が最終案の具体的な文言の確認について質問したのに対し、高山副総長は「議論中の資料であり、公開はできない」とした。

最終案の公開に消極的な大学側の姿勢に学生らは反発した。

山本さんは「学生の声を集約できていない状態では学生の代表を務められない。この場の意見のみで最終案が確定することについて疑問を呈したい。理事会通過前に全学生に憲章改正が周知されることが重要だ」と主張し、最終案の文言を公開するよう求めた。

また、国際関係研究科代表の松尾菜生さん(国際関係研究科M1)は「最終案を知っている学生が一人もいない状態では公開したとは言えず、正当性がないのではないか」と指摘。

文学部自治会執行委員会委員長代行の水谷京太郎さん(文2)は「今年行われる全学協議会に最終案を諮り、全構成員からの議論や同意を踏まえた上で決定すべきだ」と主張した。

最終案の公開について高山副総長は「常任理事会の議決前で、議論中の資料として提供することは難しい」と説明。最終案の内容については「ほぼ(10月に公開された)修正案のままであり、主語の置き方の取り扱いなど変更した箇所は3箇所ほど。ほぼ前回の修正案としてご理解いただきたい」と説明した。

改正のプロセスついては「修正案の公開以降、全学に対して意見集約やキャンパス懇談会を行っていることを踏まえていただきたい。全学に対して責任を持ち得る常任理事会が、最後の責任を持って決めるというのは従来の学園の在り方と変わりない」と理解を求めた。

憲章改正案は、3月中には常任理事会・理事会にて審議・議決される見通しだ。

(八木)