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神戸ルミナリエ開催 震災の鎮魂を未来へつなぐ

阪神・淡路大震災の犠牲者への鎮魂と復興・再生への祈りを込めた「神戸ルミナリエ」が1月31日から2月8日、神戸市中央区の東遊園地やメリケンパークなどで開催された。10日間で来場者数は232万7000人に達した。

神戸ルミナリエは、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災を受けて同年12月に始まった行事。31回目を迎える今年は「神戸の鼓動、光の物語」をテーマとした。

東遊園地、旧外国人居留地、メリケンパークの三つをメイン会場として作品が展示された。全作品合わせて約39万8000個の電球を使用し、神戸の夜の街を照らした。

また、来場者がルミナリエを心地よく、印象深いものとして感じられるよう、作曲家の上田益(すすむ)さんによるオリジナル楽曲の演出もあった。

東遊園地に展示された「スパッリエーラ」(中央)と「ロソーネキューブ」(右下)=1月31日、神戸市中央区・東遊園地

東遊園地会場に展示された、最高部の高さ22m、全長約50mを誇る壮麗な光の壁掛け作品「スパッリエーラ」は、子どもから大人まで幅広い世代の来場者を魅了した。

他にも立方体の形をした高さ約3m、幅約3mの「ロソーネキューブ」が展示され、作品の中で撮影することができた。

美しく輝く玄関作品の「フロントーネ」(正面)と光の回廊である「ガレリア」(中央奥)=1月31日、神戸市中央区・メリケンパーク

メリケンパーク会場の有料エリアには、高さ約18m、幅約48mの玄関作品「フロントーネ」と、高さ約9m、延長約75mの光の回廊「ガレリア」を展示した。

作品を見ようと多くの来場者が訪れ、入場に数十分程度の時間がかかるほどであった。華麗で荘厳な作品の様子を写真に収めようと、多くの人がスマートフォンやカメラで撮影をしていた。

会場では地元の大学生をはじめとしたボランティアによる来場者1人100円募金などが行われた。寄せられたお金は、神戸ルミナリエ開催資金に使われるという。このほか会場内で販売された近畿宝くじの「ルミナリエスクラッチ」は、収益金の一部が開催経費に充てられる。

神戸ルミナリエ組織委員会が来場者に行ったアンケートでは、回答者の約99%が「今後も神戸ルミナリエを継続してほしい」と回答した。回答者の中には「震災の記憶を忘れないためにも続けてほしい」などの震災の記憶の継承として継続を希望するコメントもあった。

ルミナリエとは、イタリア語で「電飾」の意味に由来する。中世イタリアを起源に、さまざまなデザイン様式の木製の構造体に色とりどりの電球を配置し、三次元的な芸術空間を創造する祝祭装飾で、現在でもイタリア南部を中心に見ることができる。
(室山、金井)