海神DIGITAL「準備は遅くない」
立命館大学新聞のコラム欄「海神(わだつみ)」。記者が日々の思いを語ります。

まだ厳しい寒さが残る2011年3月11日、東北地方で大きな地震が発生した。あの時のことは6歳ながら鮮明に覚えている。テレビには津波が街を襲い、多くの命を奪っていく様子が放映されていた。その様子に私は災害の怖さを覚えた。
その1年後、私は小学1年生で阪神・淡路大震災ついて学んだ。教科書に載っている写真には横たわる阪神高速道路に、ビルが倒壊した三宮エリア。私は震災当時生まれていなかったが、地元神戸の様子に心を痛め、地震に関心を持った。
あれから14年が経った去年3月に、宮城を訪れた。被災地は今どうなっているのか。そんな興味から津波が襲った仙台市の荒浜地区にある廃校となった小学校を訪れてみると傷跡が残り、周辺では今もまだ工事は続いていた。
今年で阪神・淡路大震災から31年、東日本大震災から15年が経った。私たちはこの地震から何を学んだだろうか。最近、授業で災害行政について学ぶ機会があり、その時にふと気づいた。それは「自助」と「共助」がいかに大切であるのかだ。行政は財源に限りがあり、すべてのことを援助しきれない。まして大規模な災害にもなれば、全員を援助することは不可能だ。
まずは自分自身で、そしてどうにもできない場合には地域住民と助け合うことが必要となる。そのためにも日頃から防災グッズを準備し、地域住民同士で災害が発生した場合の対応を話し合うことが大切だ。今からでも準備は遅くない。
(室山)