学生主体の活動、支援の礎に 障害学生支援室20周年
本学の障害学生支援室が、2006年の設立から本年度で20周年を迎える。
かつて本学では、障害がある学生支援の条件整備を進めることは国の責務だという考えが根強く、大学からは部分的な支援にとどまっていた。01年6月、当事者の声をきっかけに、全学の障害学生支援の拠点となるセンターの設立を求める団体が結成され、大学との交渉などを行った。
04年、全身の筋肉が衰えていく難病「筋ジストロフィー」の学生が産業社会学部に入学。産業社会学部自治会が主導して、障害のある学生のピア・サポート活動を行う団体「さぽーと.net」を05年に立ち上げ、文学部自治会・法学部自治会も加わった。筋ジストロフィーの学生は後に「サポートしてくれる学生が集まり、団体を作ろうと僕の思いに共感してくれた学生の存在はとても大きかった」と語っている。
同年の全学協議会では、学友会が支援の拡充を要求したほか、文学部自治会では五者懇談会の際、「早急に是正を要する問題」として点字ブロックの補修を要求するなど、全学で議論が行われた。そうした議論を経て06年9月に障害学生支援室が発足した。
26年3月現在、障害学生支援室には7人の支援コーディネーターが所属している。各キャンパスで支援を求める学生の相談に応じ、教員に修学上の配慮を求める配慮文の発行、そこに関わる支援やピア・サポート活動のフォローなどを担う。支援コーディネーターの酒井春奈さんは「コロナ禍以降、メンタル不調を訴える学生が増加している。社会的にも不調を訴えやすくなってきた半面、相談機能の拡充が課題となっている」と話した。
(星野)