立命館大学新聞社
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いばらき✕立命館DAY2025開催 開設10周年のOICで、大阪・関西万博アピールも

本学と茨木市が共催する地域交流イベント「いばらき✕立命館DAY2025」が18日、大阪いばらきキャンパス(OIC)で開催された。「いばりつ」の愛称で親しまれる同イベントでは、学生や自治体、企業らによる180以上の企画が行われ、夏日のキャンパスをにぎわせた。

「食品ロスを身近に感じて」 万博学生委員会「おおきに」出展

万博学生委員会「おおきに」の、「食」をテーマに扱うチーム「SusTable」は、大豆ミートを使用したキーマカレーを販売。肉や小麦粉、卵を使わないことで、アレルギーを持つ人やヴィーガン(完全菜食主義)の人も含む、より多くの人が共に食卓を囲めるようにすることを目標としている。

同チームオリジナルカードゲームができるブースも出展した。遊びながら食品ロスやたんぱく質危機などについて学べる。対象年齢が10歳からのゲームもあり、誰もが社会問題に触れられるようになっている。

代表の安田奈央(産社2)さんは、「難しい社会問題を子どもにも理解してもらうには、問題を単純化して伝えることになる。一面的な見せ方にならないようにするのが大変」と語る。学びの難しさと楽しさが融合した活動を目指しているという。

「食品ロスを身近に感じてほしい」と話すのは、副代表の初沢咲織さん(生命2)。「食品を冷凍して保存するなど、ちょっとした工夫で食品ロスは減らすことができる」と普段の生活での意識付けを求める。

今後は、大阪・関西万博の電力館での出展を予定している。初沢さんは、「食料不足に苦しんでいる国もあれば食品ロスが多い国もあるといった不均衡を、ゆくゆくはなくしていきたい」と今後の展望を語った。

ゲームに笑顔で取り組む参加者ら=18日、OIC

H棟で最新技術に触れる

H棟のSP LAB(スプ・ラボ)では、さまざまな企画が行われた。

総合心理学部の高橋康介教授は、トリックアートや「人間の不思議」に関する展示を行った。これらの展示は知覚心理学を利用したもので、来場者に実際に体験してもらうことを重視したという。

特に、スタッフなどを配置しないことを意識しているといい「来場者がふらっと来て、自由に体験できる科学館のような場を目指している」と語った。

本学で生まれたビールを販売

C棟1階では、経営学部善本ゼミの学生と卒業生らが、立命館ビール「iBR(あいびーる)」などを販売した。

iBRは、OICの開設を祝う形で造られた。善本哲夫教授からの提案で始まったこのプロジェクトは、今年で10周年を迎え、現在はゼミの学生と卒業生で行われている。

「iBR」には「いばらき(i)」と「立命館(R)」をビール(B)でつなげたいという思いが込められている。今回のようなイベントの際には、学生や地域住民に向けて販売している。

ゼミの卒業生で、現在も活動に関わっている森下未来さんは「この活動は毎年続けており、継続していきたい。来年も楽しみにしていてほしい」と語った。

販売の様子=18日、OIC

模擬店や展示 活動の認知拡大を目指して

縁日では、茨木BBS会が輪投げの企画を行った。同会は、茨木市を拠点に非行やひきこもり、不登校といった課題を抱える子どもたちを対象に更生保護活動を行っている。

同会の代表を務める追手門学院大の榎本宗太郎さんは参加者に対し「企画を通して、更生保護やBBS会といった言葉を茨木の人たちに知ってほしい」と期待を込めた。

茨木市建設部・建設管理課は道路パトロール車を展示し、写真撮影をする人々でにぎわった。

同課は茨木市において道路の管理や補修といった業務を担う。来場者には道路パトロール車のカードやステッカーが配布された。

同課の福岡寛課長は「普段あまり見えない僕らの仕事を、少しでも理解してほしいという思いで今回出展した」とコメントした。

展示された道路パトロール車=18日、OIC

新入生も模擬店出展 地域住民と交流

OICを拠点とする6学部のオリター団と新入生も模擬店を出展した。

「コイン落とし」を企画した学生は、「お礼を言うタイミングが人によって違うから難しい」と話す。地域の人々と交流する上で、人と接する難しさを感じたという。

「スーパーボールすくい」を企画した学生は、「学生だけで運営できたのはいい経験になった。お客さんと交流できてやりがいもあった」と振り返った。

模擬店には多くの家族連れが訪れ、クラスごとに工夫を凝らした、さまざまな体験を楽しんでいた。

応援団 部の垣根超えてパフォーマンス

ステージ企画では、本学応援団が演舞と演奏を披露。演奏に合わせてチアリーダー部が大技を成功させると、観客からは大きな拍手と歓声が上がった。

副団長の川瀬歌音さん(薬4)は、「チアリーダー部や吹奏楽部が部の垣根を越えてステージに立つことができる貴重な機会」と話す。

ステージは、本学学生だけでなく多くの地域住民も観覧。「いばりつのステージでは、多くの地域の方にも見ていただくことができる。応援してもらえるような応援団を目指したい」と笑顔を見せた。

息のあったパフォーマンスで観客を魅了した=18日、OIC

中島さち子さん、トークショー開催 ミャクミャクも登壇

ジャズピアニストで数学者、教育者の中島さち子さんによる「スペシャルトーク」が空のプラザで行われた。大阪・関西万博「いのちの遊び場 クラゲ館」のプロデューサーを務める中島さんと共に、大阪・関西万博リベリア政府代表 Juli Endeeさんとヨルダン政府代表代行シファ・ズグール・ハッダードさんが登壇した。

同企画には、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」も登場。ミャクミャクがステージに登ると観客らからは大きな歓声が上がり、ミャクミャクも手を振って応えた。登壇者らとかわいらしくポーズを取る場面もあり、観客を魅了した。

クラゲポーズで写真撮影を行うヨルダン政府代表代行シファ・ズグール・ハッダードさん(中央左)、リベリア政府代表 Juli Endeeさん(中央右)、中島さち子さん(右)=18日、OIC

 

おどけてみせるミャクミャクを、登壇者は笑顔で見守った=18日、OIC

 

KURAGE Bandがスペシャルライブ 「耳だけではない音楽」を

中島さち子さん率いる「KURAGE Band(クラゲバンド)」が、OIC グランドホールでスペシャルライブを開催した。

KURAGE Bandはいろんな国籍、人、文化が混じり合うことやダンス、背景など「耳だけではない音楽」などをテーマとし設立された。大阪・関西万博開催に合わせ、大いに盛り上がった。

さまざまな国籍、人があつまり音を奏でた=18日

 

開演直後、交野市郷土芸能団体によるサエキ囃子が客席後方から登場し、観客はリズムに合わせて手拍子をするなど、会場は大いに盛り上がった。

ライブでは、KURAGE Bandのメンバーの出身地であるセネガルの曲や、中島さんが作曲した「アフリカの夜」、中島さんがプロデュースした大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」のテーマに沿った曲などが演奏された。

ゲストの大阪・関西万博リベリア政府代表 Juli Endeeさん(右)と、共に演奏する中島さち子さん(左奥)=18日、OIC

鑑賞した来場者は「韓国、日本、アフリカの国々の楽器など、多くの国の音楽の融合を通して国際的なつながりを感じることができた。大阪・関西万博とKURAGE Bandのつながりについてあまり知らなかったが、知る機会になった」とコメントした。

演奏を終えたKURAGE Bandメンバー=18日、OIC

中島さち子さんはライブ後、今回のライブの来場者に対して、「KURAGE Bandに来た人が楽しかったな、と思った人が、なにかやってみよう、万博に行ってみようとなってくれたら素敵だなと思います」とまとめた。

 

「いばらき✕立命館DAY」はOICが開設された2015年以降、「地域を愛し、地域に愛されるキャンパス」の実現を目的に開催されてきた。本年度、立命館は創立125周年、OICは開設10周年を迎えた。

(いばりつ取材班:井本、加藤、吉江、八木、津田、桜井、室山、国島、清水、新保、山森)