日本最大級の法律討論会 末川杯2025開催
第七十四回末川杯争奪法律討論会が11月8日、本学衣笠キャンパス存心館201号教室で開催された。関東から九州までの全国から過去最多となる13校が出場し、参加者は150人超に上った。
本学の正門前に設置された立て看板=11月8日、京都市北区・衣笠キャンパス末川杯は、故末川博・本学名誉総長の名を冠し、広小路学舎以来、70年以上の伝統のある大会。本学法学系サークルの法友会が毎年主催している。今年は学園創立125周年の節目として、法学部との共催となった。同キャンパスには、本大会のフラッグが掲げられ、一般の学生や市民の見学も見られた。
本学のほか、中央大、明治大、慶應義塾大、同志社大、関西大、関西学院大、神戸学院大、広島修道大、鹿児島大、流通経済大、中京大、近畿大の計13校から150人を超える学生が出場。日本最大級の法律討論会となった。
立論の部の代表者たち=11月8日、衣笠キャンパス存心館討論は各大学が1人ずつ論者をたて、約10分間の立論後に他大学が質問を行う方式。立論・質問に対して6人の審査員が採点し、末川杯を手にする大学が最後に決まる。
審査員は、裁判官、検察官、弁護士や教授が務めた。作問は、本学法科大学院の大下英希教授が行った。論題は刑法で、「ETCカードを共有する夫婦が、子供を人質にとられて強盗を強要され、実行したところ住人を死亡させた場面」における故意や因果関係を問う難題だった。
開会の辞は、法友会会長の山下晴生さん(法3)が漢文で述べた。また本学法学部副学部長の多田一路教授は祝辞の中で「末川先生の名を冠した大会が脈々と受け継がれ、創立125周年の年に日本最大規模で開催される意義は大きい」とし、出場者を激励した。
質問を聞く勝見さん=11月8日、衣笠キャンパス存心館
話し合う立命館メンバー=11月8日、衣笠キャンパス存心館本学法友会の勝見心彦さん(法1)は緊張した面持ちで2番目に論者として登壇した。立論を終えた勝見さんは、「刑法はゼロからの勉強で苦労したが、全国の学生と討論できたことは大きな経験だった」と語った。
質問をする山本さん=11月8日、衣笠キャンパス存心館鹿児島大や広島修道大の立論には、法友会の山本滉太さん(法2)が質問した。
10大学の立論が終了したのち、審査員6人から講評があった。京都地方裁判所の中谷洸判事は、「今回は難しい問題であったが、皆さんのレベルが非常に高かった」と話した。また大下教授は「刑法学の面白さを感じてほしい。刑法は決して教科書の中や学者や弁護士の頭にあるものではない。皆さんの実生活そのものだ」と参加者に語った。
審査の結果、立論の部第1位は慶応義塾大の加藤大翔さん、質問の部第1位は同大学の矢崎悠斗さんだった。
討論会の結果を受け、山本さんは、「大学の枠を越えて討論できたことは貴重だった。勝見くんが堂々と戦ってくれた」と仲間の健闘をたたえた。
(室山、小牧)