定数削減「拙速はいけない」維新・前原誠司議員が講演
日本維新の会所属の前原誠司衆院議員が、23日に本学衣笠キャンパス以学館で講演し、自身の学生時代から政治家としての歩みを振り返りながら、日本政治の課題や問題点などを語った。本学学生の質問にも答えた。
前原さんは、浪人時代に読んだ京都大法学部元教授・高坂正堯(まさたか)さんの著書に感銘を受け、高坂さんの授業を受けるため京大法学部に入学した。高坂さんが大学院に行くか悩んでいた前原さんに「学者より政治家に向いている。松下政経塾に推薦文を書くから行ってきなさい」と薦めたことから、多くの政治家を輩出している「松下政経塾」(神奈川県)に入り、政治家になったという。
その後国土交通大臣などを歴任し、観光分野で成果を挙げてきたと説明した。
現在の日本政治における問題として、現在の政党制度や企業・団体献金などを挙げた。前原さんによると、小選挙区では候補者が自民党の公認を得るために派閥が機能してしまっているという。「自民党は何もしなくても、さまざまな業界から金など多くの応援をしてくれるため、甘えや怠けが出て、有権者との接触が減っている」と指摘。野党は有権者と直接生の声を聞いていると、自論を展開した。
また、日本維新の会が掲げる議員定数削減について「やるべきだ」と主張する。自民党との連立政権合意で掲げた定数削減の法案を提出し成立を目指すことを「実行してくれた」高市総理を「頑張ってくれた」と評価。議員削減は議員の身分と民主主義の根幹の問題であるとして「拙速は一番いけない。時間をかけて進めていくべきだ」と主張した。
若年層の政治参加については、SNS(交流サイト)を通じた情報発信を評価しつつも、偽情報や、偏った意見に囚われないように注意を促した。
質疑応答では、官邸幹部がオフレコを前提とした場で「日本は核兵器を保有すべきだ」との考えを示したことに関する質問があった。前原さんは「オフレコは必ず漏れるというのが常識だと考えているが、本当に報道をしたいのなら本人に了解をとるべきだ」とした。
核保有については「持つべきでない。(アメリカが)核共有の議論すらしてくれないのだから、どれだけ頑張っても、(保有は)無理だ」と回答した。その上で「発言をした方は自衛隊にいた人で、何十年もの付き合いのある立派な人だ。核保有すべきというのは観念論だと思う」と見解を示した。
最後に前原さんは「立命館から出られた方が、日本・世界で大活躍されることを祈っている」と期待を寄せ、講演会を終えた。
(小牧)