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絶滅寸前種・フジバカマの原種を使った企画が開催 近隣6校の小学生が参加

衣笠キャンパス存心館にて13日、「昔の香りを体験!フジバカマで匂い袋としおりを作ろう!」が開催され、子ども32人、大人28人の27組が参加した。

会場ではフジバカマについて計5問のクイズを行った後、参加者は匂い袋やしおりづくりを体験した。参加者は制作物をスタンプやシールで飾り、オリジナルグッズを作成。今回使用しているフジバカマは「原種」と呼ばれる日本古来の在来種であり、京都府の絶滅寸前種に指定されている。

クイズに答えようと勢いよく手を挙げる参加者=13日、衣笠キャンパスクイズに答えようと勢いよく手を挙げる参加者=13日、衣笠キャンパス

今回使われた匂い袋はフジバカマをふんだんに使い「草木染め」という手法で染められたもの。フジバカマの葉を入れたティーパックを匂い袋に入れると完成だ。

乾燥したフジバカマは桜餅の葉と似た香りがするとされ、参加者はフジバカマの葉を手で揉み砕き、ティーパックに好きなだけ詰めた。その後子どもらは創意工夫を凝らして各々の匂い袋を装飾した。

手で葉を揉み砕く参加者。フジバカマの豊かな匂いが広がった=13日、衣笠キャンパス

しおり作成では、さまざまなデザインのしおりを制作できた。参加した小学校1年生の男子は「フジバカマを入れてプレスしても(フジバカマの形が)森のように見えた」と振り返る。参加した保護者は「子どもと一緒に楽しめるだけでなく制作物も持って帰れるのが良い」と笑った。

制作物を手に笑顔で写真に写る小学1年生=13日、衣笠キャンパス

イベントの最後には「はい!フジバカマン!」の合図で記念写真が撮られた。参加者は各々の制作物を持ち、笑顔で写った。

「嵐電沿線フジバカマプロジェクト」は本学学生・教職員や京福電気鉄道(京都市)の社員、地域住民が取り組んでいる。今年は京都市の支援金事業に登録され、自動散水設備の導入や6種類の土壌を制作しフジバカマに合う土を見つけることもできた。結果収穫量は過去最高を記録した。

収穫されたフジバカマ。過去最高の収穫量を誇る=13日、衣笠キャンパス

同授業のプロジェクトリーダーを務めた中田英里さん(法2)は、全体を振り返った感想として「秋セメスターの始まりから3カ月かけて準備してきた。頑張りが報われた」と達成感をあらわにした。

本学ラーニングセンターと学生の橋渡しを務める地域住人の松山国男さんは学生の協力を「若い力」と呼び、協力に感謝する。今回の企画は、山口洋典教授の開講する「シチズンシップ・スタディーズ」の受講生らが企画・運営を行い、当日の運営サポートスタッフとしてサービスラーニングセンターの学生コーディネーターが参加した。

(国島)